NHKラジオ第一"

素晴らしい天気、素晴らしいメンバー、素晴らしいサポート、
素晴らしい富士登山手動車椅子の"富士子ちゃん"みんなで富士山八合目まで登りました。
思いが詰まった長文です。

1か月前、バッテリーが手元に1個しかない状態から、SNSでバッテリーユーザーの皆さんから17個も借りることが出来ました。
一つ一つのバッテリーに貸して頂いた皆さんの思いを乗せて登りました。
たくさんのパワーをいただきました。本当にありがとうございます。

長屋宏和 富士登山 2019年そして台風、、
この1年、「挑戦前の月曜くらいに台風出来ないで」と頭の片隅で思っていましたが、挑戦の前に5つもの台風が発生。
そのうちの1個がドンピシャのタイミングで日本列島直撃の天気予報・・・。
木曜日の夕方、ガイドさんとの電話では、「悪くなる方向だし、安全を考えてキャンセルかな」と。
僕自身がスタートラインに立たずに中止は出来ず、「現地でみんなで判断したい」と伝えました。
いつでも爆睡の僕が、不安で一睡も出来ず、実はここ数年で一番の寝起きが悪い朝を迎えました。

9/6当日の朝は快晴。
御殿場からも頂上がクッキリ見える最高の登山日和!
でも、翌日9/7の天気は、、、、風の心配もあったので、宿泊地の元祖七合目を目指して途中で判断することになりました。
初日は13名でスタート。その中には冒険家の風間深志さんも、参加いただきありがとうございました。

長屋宏和 富士登山 2019年スタート地点で富士子ちゃんが前進しないトラブル発生。
その問題はずっと抱えていた配線の問題点でしたが、その場で修復し、1時間遅れでスタート。
その後は、快調に登り続け、昨年お世話になった六合目山小屋「雲海荘」にご挨拶。
車椅子でも入りやすい場所に宿泊スペースが完成していました!

五合目から六合目の「雲海荘」まで1時間くらい。
通常の車椅子でも方法さえ確立し、安全のためのガイドさんを付ければ宿泊して、翌朝の雲海も見れます。
六合目からの景色も綺麗です!雲海荘さん、本当にありがとうございました。

 

長屋宏和 富士登山 2019年雲海荘でブルドーザーとすれ違い、昨年の到達点の3000mにある、今回の宿泊地、元祖七合目の山口山荘を目指しました。
昨年は、登山中に余裕がなく、周りの景色を見られませんでしたが、今年は10分走行5分休憩を繰り返し、快晴の空と眼下に広がる駿河湾、遠くの江の島、房総半島、見上げる先の富士山頂が広がっていました。
この2ヶ月で一番空気が澄んでいた、最高の登山日和、参加の皆さんと笑顔で登りました。

しかし、富士子ちゃんのキャタピラーが動かなくなるトラブル発生!
一度車椅子を降り、富士子ちゃんを横にして見てみると、キャタピラーがたるんでいることが発覚。
タイヤのエアーバルブ交換用に準備していた10mmスパナ2本でそのたるみが解消!
妹の旦那さんの作業、皆さんの発想のおかげで解決できました!ありがとうございました。

富士子ちゃん復活して再スタート。
昨年、同じように通った道のはずが、今年は路面が乾燥しているため砂で滑って登れず、持参していたスロープ2枚を使いながらのゆったりペース、
昨年のペースよりも遅く、初めての夜間走行をおこないました。
夜間走行のために、LEDライトを準備しておいてよかったです。
宿泊予定だった元祖七合目の一つ下の新七合目御来光山荘に宿泊地を急遽変更。
大人数にもかかわらず、ご対応ありがとうございました。

2日目の9/7、相変わらず雲海も御来光も綺麗、昨日と同じ最高の天候。
台風もスピードダウンし、翌日の9/8日曜日午後直撃となりました。予定では、5時13分出発、12時の時点で下山の時間判断。まずは、昨年の到達点の元祖7合目を目指しました。
途中、8時10分から、NHKラジオ第一"石丸謙二郎の山カフェ"に生電話で出演させていただきました。

4時間かけて、9時9分に昨年の到達点の元祖7合目に到着!まずは1つの目標をクリアーしました。

長屋宏和 富士登山 2019年この先、どのようになっているのか、どれくらい過酷なのか、未知で不安もいっぱい。案の定、道は更に急角度になり、進むペースも落ちました。
そんなとき、富士子ちゃん電源は入らないトラブル発生!
1時間近く試行錯誤し、原因解決しないままに復活し、再スタート。13時36分、無事、八合目3269mに到達しました!!!!

八合目は、昨年の元祖七合目到達とは違った達成感とこの先の頂上までの可能性、皆さんへの感謝を強く感じました。

この先進むか、下山するか、登りながら考えていましたが、全員が怪我なく安全に下山することが最優先で、登頂出来ても、翌日悪天候で下山することはこの4年掛けた車椅子富士登山プロジェクトに沿わず、下山を決意しました。
でも、全く後悔はありません。天候さえ良ければ、登頂出来ると分かったからです。

4年前、このプロジェクトをスタートした時、僕の空想では登頂出来る考えでしたが、それは空想であって、0%からのスタート。誰一人、登頂出来ると思っていなかったと思います。
この4年でたくさんの方のお力をお借りし、登れると感じれたことに、達成感があります。僕一人では絶対無理な挑戦を、皆さんと共に挑戦出来た事、人生において、大きな経験をさせていただきました。。

八合目の景色も最高。
1時間休憩し下山を開始してすぐにトラブル発生。
2つ並んだキャタピラのうちの1つが、後退によって全く動かなくなってしまいました。
原因はキャタピラとフレームを支えるボルトの破損でした。代用出来る部品も工具も無く、前進は出来たので、僕の身体を超軽量スロープで使っていた紐2本で固定。。
40度ある砂道を前向きにおりていきました。

長屋宏和 富士登山 2019年山小屋が開いている元祖7合目に到着し、山小屋の店主さんが偶然持っていた、キャタピラに合うスパナ14mmと六角レンチで壊れたキャタピラを外し、20kg以上あるキャタピラを山小屋に一時保管してくださいました。
身軽になった富士子ちゃんで下山を再開しました。保管のキャタピラは翌日、九合目万年雪山荘のブルドーザーで回収していただきました。
本当にありがとうございました。

下山は影富士とダブルレインボーや綺麗な星空が見え、一生の記憶に残る景色でした。
前日、五合目から元祖七号目までの登りで合計16時間かかった道のりを下山は3分の1の5時間で到着。
夜間走行をおこない、この日は合計15時間かけて、20時半に無事下山しました。全員が無事に下山できたこと、何より良かったです。

振り返ると、どこかで選択を間違えていたらこの挑戦は実現できていなかったでしょう。
富士山ガイドの小池さんと去年出会えていなければブル道使用許可はおりなかったし、安全に挑戦は出来ませんでした。
3年前に5.5合目まで登った時は無謀なことをしていたと思いました。

小池さんと出会えた切っ掛けは、初日にご一緒した風間さんからのご紹介、風間さんとの出会いは、モンベルさんからのご紹介。
モンベルさんとの出会いは、登山備品で車椅子のまま装着できる足カバーを探していた時、モンベル店員さんからご紹介いただき、モンベルホームページからスポンサーのお願いをしたのが切っ掛け。

全ての偶然が必然でなければ実現しません。
元祖挑戦チームメンバーとも登れたこと、最初にお願い出来たヤマハ米光さん、モンベル金森さん、皆さんと登れたこと
感無量です。

長屋宏和 富士登山 2019年妹夫婦は高山病で途中下山でしたが、最初に壊れたときや、初日の操作の疲労の疲れで2日目の高山病になってしまったのかもしれません。
柿澤さんの元気は僕も元気をいただきました。ガイドの石田さんの前向きな言葉に後押ししていただきました。
取材同行いただいたTBSサンデージャポン堀江さん原田さん、たくさんのサポートや撮影ありがとうございました。
登山をしながら撮影で、休憩がなかったと思います。
奥さんも、この4年間、同じ目標に向かって一緒にたくさん考えてくれました。
皆さん本当にありがとうございました。
富士子ちゃんも二度の富士登山を凄く頑張ってくれました。
下山でキャタピラが壊れ、これを直すことは簡単なことではありません。
富士子ちゃんのことを考えると、今年が最後と思っていたので、富士子ちゃんも限界だったのかもしれません。
メンテナンスが必要ですが、現状、その環境はありません。直しても他の部分が心配です。

今年はタイミング良く、トラブルも乗り越えましたが、ひとつでもタイミングが悪かったら、動けなくなってブルドーザーに迷惑をかけたり、参加の皆さんにも迷惑をかけていました。
今のマシンは今年で最後。
解決しないまま来年挑戦しても、危険が増すだけです。
次のチャレンジは富士子ちゃん2号か富士子ちゃん改良版。

体調面は普段からのサンプレイ加圧トレーニングのおかげで体力は問題なく、高山病も問題ありませんでした。
普段の生活と違う環境で心配でしたが、お尻の傷なども問題ありませんでした。

本当に最高な車椅子富士登山でした。
関わっていただいたメンバー、スポンサー様、バッテリーをお借り出来た皆さん、全ての皆さんに感謝します。本当にありがとうございました。
登りながら、僕は何かに守っていただかているなと感じました。

長屋宏和 富士登山 2019年僕みたいに"障害があっても富士山に登りたい"と思う方が居れば、僕みたいに使える筋肉が少なくても登れた経験を活かし、全力でサポートしたいです。
多くの皆さんに富士山の魅力を伝えていきたいです。
それがこれからの目標です。

登頂はまた機会が合えば絶対出来ると信じています!!
頚椎損傷で自力で車椅子で八号目まで登れた障害者は世界初なので、それは自信になります。
決して登頂を諦めたわけではありません。
"これなら大丈夫"と整う時まで、今回の学んだ経験、更に良くなる方法を考えていきたいです。

応援していただいた皆さん、
ありがとうございました。
これからも応援宜しくお願い致します。

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